鳥取大学附属図書館ビジョン2025
鳥取大学附属図書館ビジョン2025は、大学図書館の役割と機能を踏まえ、
鳥取大学ビジョン2030において目指す道程のうち、学術情報流通の激変を鑑み、
中間地点までの図書館の戦略的な位置づけを明確にしたものである。(2021年11月図書館委員会承認)
・鳥取大学附属図書館ビジョン2025(PDF)(2022年4月版)
【参考】
・鳥取大学附属図書館ビジョン2025(PDF)(2021年11月版)
・鳥取大学附属図書館ビジョン2021(PDF)(2019年4月版)
・鳥取大学附属図書館ビジョン2021(PDF)(2018年4月版)
策定にあたって : 附属図書館長 岡田 太
図書館の役割として、本学が推進するデジタルキャンパスの構築の中で、電子ジャーナル・電子書籍等のデジタル資料の収集・提供に加え、本学の教育研究成果をデジタル化して発信・保存することがこれまで以上に重要になる。従来の紙の図書、雑誌の収集・保存についても、資料のデジタル化の拡大を見据えたものとなるであろう。
図書館における学生の学修支援に関しては、学生が図書館の空間の中で主体的に学ぶ来館型のサービスと、自宅から利用できるコンテンツで学ぶ非来館型のサービスの双方について実施し、学生の学びの可能性を広げるものとする。
教員の高等教育及び学術研究活動を支える学術情報基盤に関しても同様に、デジタル化資料を中心に適切に収集・整理・保存・提供を行い、本学の教育研究成果のオープン化も積極的に行う。
そして、地域に開かれた大学図書館として地域住民と知の共有を図り、県内すべての図書館との連携・協力による学術関連情報等の迅速な提供により、地域のイノベーション推進にも貢献するものとする。
知の共有及び知の創出が大学図書館に求められる今、鳥取大学附属図書館は今後も本ビジョンに掲げた目標達成の取り組みを進めていきたい。
理念
鳥取大学附属図書館は鳥取大学の基本理念「知と実践の融合」を実現するために、教育・研究の支援を行う学術情報基盤拠点として、さらには地域社会に貢献する図書館としての役割を担い、学術情報資源の整備と人材育成に努める。

鳥取大学附属図書館は、鳥取大学の基本理念である
- 社会の中核となり得る教養豊かな人材の育成
- 地球規模および社会的課題の解決に向けた先端的研究の推進
- 国際・地域社会への貢献及び地域との融合
教育支援
教員・学生との協働のもと、学生の多様な学修環境を整備する。
- 施設・設備
- 館内施設を利用した学修と、学外からアクセスできるコンテンツ利用による非来館型の学修の双方の支援のための環境を整備する。
- 人的支援
- 教員との連携による情報検索やライティングの講習会の開催、オンライン教材の作成を行い、学生の学修効果を高める支援を行う。
- 学生協働による図書館の活性化
- 学生の参画による選書・展示・企画イベントを開催し、学生の視点を図書館運営に生かすことで、図書館の活性化をはかる。

研究支援
研究を推進するための電子的リソースを中心とする学術情報を安定的に提供するとともに、学内で創成される教育研究成果発信・保存のポータル機能を担う。
- 研究情報の安定的提供
- 研究に必要な図書・雑誌等の蔵書、および、電子ジャーナル・電子書籍等のリソースを安定的に整備し、その利用環境を整える。
- 教育研究成果をオープンアクセスに
- 学内で創成される教育研究成果を「鳥取大学研究成果リポジトリ」に登録し発信・保存することで、大学ブランド力の向上を図り、論文等の学術情報のオープン化を促進する。
- オープンサイエンスの推進
- 研究データの適切な保存管理およびオープン化を推進するため、研究データマネジメント環境を整備する。

社会貢献
地域の知の拠点として、公共図書館・大学図書館その他の組織との積極的な連携協力を行い、地域のイノベーション推進に貢献する。
- 相互連携・共同企画
- 鳥取県内および全国の大学・公共図書館と連携し、相互貸出・相互研修等を行い、地域デジタルアーカイブへの協力など、地域のイノベーション推進に貢献する。
- 地域ネットワークによる情報提供
- 鳥取県内の機関と連携し、地域における産学連携を推進する情報の提供に努める。
- SDGsの推進
- SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」を達成するため、地域に開かれた図書館として資料と環境を提供する。

学術情報資源の整備と人材育成
デジタル資料、紙資料双方の学術情報資源を収集・整理・保存・提供し、その利用促進に努めるとともに、それらを担う人材を育成する。
- 資料整備
- デジタル、紙資料双方の図書館資料の収集・整備と、所蔵資料のデジタル化を促進し、検索ツールを整備する。
- 情報の共有と創出
- 図書館員が教員・学生等と協力して、多様な学術情報の共有と創出に貢献する。
- 図書館専門職員としての人材育成と大学図書館機能の拡大
- 図書館員がこれまで培ってきた図書館の専門知識に加え、学術情報に関する新たな知識やスキルを習得し活用することで、大学図書館機能を拡大させる。
