そして生活はつづく

推薦文

そして生活はつづく
著者:
星野源著
出版社:
マガジンハウス
ISBN:
9784838720217
所蔵:
中央図書館 開架
914.6:Hos

 皆さんは日々の生活の中で少し残念なことがありませんか。ちょっとした物を買うときにすごく悩んだり、洗面台で顔を洗った後に付近がビシャビシャになったりなど。
 そういった残念な生活をおもしろがろうというテーマで書かれたエッセイが、推薦する「そして生活はつづく」です。本書は私が鳥取大学の事務職員採用試験の日に行きの電車で読んでリラックスして面接に臨めたという申し訳程度の経緯がありますが、単純におすすめしたい本の一つのため推薦しました。
 著者は、音楽家、俳優、文筆家として活動されている星野源さんです。本書は、著者が日常生活での残念なこと(上の2つについても書かれています)についてそれが改善されるわけではないけど、おもしろく考察、回想されています。書かれているエピソードがしょうもうないことも多いですが、共感でき、著者の個性的な表現で笑いながら読み進めました。(中でも「子育てはつづく」と「はらいたはつづく」の話は秀逸だと思います。)
 今回改めて読み直しましたが、やっぱりしょうもうない内容だなと思いつつもどんなことがあっても生活はつづけないといけないのだからせっかくなら残念なことまでおもしろがってとことんおもしろくしていこうという姿勢が大切だなと再度感じました。
 本書を読むと悶々とした日々でも脱力できるかもしれません。さらには、日々の生活をおもしろくできるきっかけになるかもしれません。

鳥取大学
研究推進部研究推進課

広原 光太郎

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Theme Index