私は心配性で、何をするにも決断が遅く、必要最小限ではなく、不要最大限(言葉として正しいかどうかは別ですが)と言ってもいいくらいの準備をして、時間を無駄にしていました。そんな時、この本のタイトルが私の目に飛び込んできました。「どういうこと!?」と思い、一気に読みました。禅には依然から多少は興味があったのですが、敷居が高く感じられ、食わず嫌いだったのですが、年齢的にもう若くないこともあり、心にスッと落ちる言葉が多く、「そうなのか!」と目からウロコでした。「清風名月を拂い、明月清風を拂う」、「日日是好日」など、よく知られているも禅語も多く解説されています。特に、「人間関係のもつれが、もとをたどると、きっかけのほとんどがささいなこと」と解説しているところにあった禅語「一切衆生、悉く仏性有り(あらゆるものには、仏性という美しい心が備わっているという意味、らしいです。)」を知り、すべての人がこういう気持ちを持てれば、人間関係がよくなっていくのではと思いました。禅語?と思われるかもしれませんが、是非一度触れてみていただいて、自分の気持ちにぴったりとくる言葉を探してみてください。そうすれば、心の不安が少しは減るかもしれません。
