私は、鳥取大学の70冊として『過疎地域の戦略-新たな地域社会づくり』という本を推薦します。本書は鳥取大学の工学部、農学部、地域学部、医学部の教員からなる鳥取大学過疎プロジェクトによって執筆されました。本書は、過疎地域が直面している人口減少や高齢化、過疎化などの問題について書かれており、過疎地域で先駆的な取り組みを行っている鳥取県の事例について様々な実践を紹介されています。
鳥取県では、全国と比べて人口減少が著しく、特に若桜町、三朝町、日南町では鳥取県よりもさらに急速に人口が減少することが予想されています。また、高齢化率は増加しており、特に若桜町の高齢化率は2005年で37%、30年後の高齢化率は48%まで増加することが予想されているほか、過疎化も進んでいます。本書では、このような状況で、福祉、交通、経済、防災、観光、保健など多様な分野について焦点を当てて、戦略や取り組みの有効性について述べています。鳥取大学が掲げている「知と実践の融合」といえる多くの研究事例が一般の方にも分かりやすく書かれています。
ぜひ本書を読んで、過疎地域について考えてみませんか?
過疎地域の戦略 : 新たな地域社会づくりの仕組みと技術
推薦文

過疎地域の戦略 : 新たな地域社会づくりの仕組みと技術
- 著者:
- 谷本圭志, 細井由彦編 ; 鳥取大学過疎プロジェクト著
- 出版社:
- 学芸出版社
- ISBN:
- 9784761525408
- 所蔵:
- 中央図書館 開架 ほか
318.6:Kas

鳥取大学
農学部生命環境農学科
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