新版 地域政策入門 : 地域創造の時代に

　地域で生きる私達の「今」を支えているのは、どのような仕組みや考え方でしょうか。生きる喜び、生きるつらさは、どこからきているのでしょうか。「これから」を生きていくために、一度立ち止まって、急がず、一つひとつ丁寧に考えてみてはいかがでしょうか。そのために本書では64項目を設けています。興味のある項目から読み始め、図示された関連項目に導かれて読み進めていけば、自ずと視界が開けてきます。
　サブタイトルの「地域創造」とは、既存の枠組みを超え、新たな発想や価値の創出、方法の組替えなどによって、これからの地域を構想しようとする志向と行動です。本書はそのような地域創造に向けた視点やヒントを提示しています。
　具体的には、地域の現状を知るために必要な基礎的な事柄、地域をよりよくしていく方法（地域政策）とその動向、地域創造の展望をわかりやすく述べています。また、学問領域だけでなく「生活のなかで蓄積されてきた知」等とともに（超学際性）、「これから」を考えようとしています。読者が様々な領域にわたる知識を使いこなし、「超学際的な」活動を展開できるようにしているのです。本書は地域学部地域創造コース教員による共同執筆です。