「学び」は鳥取大学のすべての学生さんにとって最も基本となるものですが、本当に「学び」をよく理解しているのでしょうか?日々の「学び」に悩んでいる学生さんはいないでしょうか?時間をたくさん使って学習してもなかなか成績が上がらない学生さんもいるかもしれません。あるいは、これから研究を進める上で、どのような考え方で進めて行けば良いのかなどの悩みを持っている学生さんもいるかもしれません。
本書は5章からなり、第1章では学ぶ人と学ばぬ人の違いについて、学べない人を3つのタイプにわけ、なぜ学べないのかなどを解説しています。第2章では記憶の心理学の観点を含み「おぼえること」と「わかること」の意味などが説明され、第3章では道徳の学びについてわかりやすく説明されています。第4章ではコンピューターやティーチング・マシンなどの機械での学びについて様々な観点から説明されています。最後の第5章では学びつづける人間の可能性について、科学的視点、科学の学びの発達段階、新しい人間の科学的観点などから説明されています。
本書は人の「学び」の問いに対してわかりやすい言葉でまとめられており、本書を読むことにより、これまでの自らの学びの方法がどのようなものだったのかがわかるでしょう。さらに、本書は大学における学ぶことへの皆さんの悩みの解決やこれからどのように学んでいけばよいのかの指針となるかもしれません。是非、一読されることを推奨します。
「学び」の構造
推薦文

「学び」の構造
- 著者:
- 佐伯胖著
- 出版社:
- 東洋館出版社
- ISBN:
- 9784491002774
- 所蔵:
- 中央図書館 閉架書庫 ほか
375:Man

鳥取大学
共同獣医学研究科長
日笠 喜朗