鳥取大学附属図書館ビジョン2021
鳥取大学附属図書館ビジョン2021は、大学図書館としての果たすべき役割と機能を踏まえ、
本学の将来構想並びにそれに係るアクションプランの中で、重要な学術情報基盤としての
図書館の戦略的な位置づけを明確にしたものです。(2017年3月図書館委員会承認)
・鳥取大学附属図書館ビジョン2021(PDF)(2019年4月版)
・鳥取大学附属図書館ビジョン2021(PDF)(2018年4月版)
策定にあたって : 附属図書館長 松浦 達也
まず、本学における学生の学習に関しては、学生自らが主体的に学ぶ学習の重要性を高め、複数の学生が集い学ぶ“動の空間”と、従来から求められる“静の空間”をバランスよく確保し、学習支援はこれらの要請に積極的に応える。他方、教員の高等教育及び学術研究活動を支える学術情報基盤の重要性を再認識し、教育及び研究にとって不可欠な中核を成す。
そして、地域に開かれた大学図書館として県民との知の共有を図り、また、県内すべての図書館との連携及び協力を図ることで、地域のニーズに応えうる学術関連情報等を迅速に提供する。
知の共有や知の創出への貢献が大学図書館に求められる今、鳥取大学附属図書館は今後も本ビジョンに掲げた目標達成にための取り組みを進めていきたい。
理念
鳥取大学附属図書館は、鳥取大学の基本理念「知と実践の融合」を実現するために、教育・研究の支援を行う学術情報基盤拠点として、さらには地域社会に貢献する図書館としての役割を担い、その達成に必要な学術情報資源の整備と人材育成に努める。

鳥取大学附属図書館は、鳥取大学の基本理念である
- 社会の中核となり得る教養豊かな人材の育成
- 地球規模および社会的課題の解決に向けた先端的研究の推進
- 国際・地域社会への貢献及び地域との融合
教育支援
教員・学生との協働のもと、施設・利用支援など、学生の能動的学修を支援するための学修環境を整備する
- 施設・設備
- ラーニングコモンズによって協調学修を支援し、学術コミュニケーションを生み出す場を提供する。
- 人的支援
- 教員との連携によって情報検索やライティングの講習会を開催し、学生の学修効果を高める支援を行う。
- 学生協働による図書館の活性化
- 学生の参画による選書・展示・企画イベントを開催し、学生の視点を図書館運営に生かすことで、図書館の活性化をはかる。

研究支援
研究を推進するための電子的リソースを始めとする研究情報を安定的に提供するとともに、学内で創成される教育研究成果発信・保存のポータル機能を担う
- 研究情報の安定的提供
- 研究に必要な図書・雑誌等の蔵書、および、電子ジャーナル・電子書籍等のリソースを安定的に整備し、その利用環境を整える。
- 教育研究成果発信・オープンアクセス
- 学内で創成される教育研究成果を「鳥取大学研究成果リポジトリ」に登録し発信・保存することで、大学ブランド力の向上と学術情報のオープン化を促進する。

社会貢献
地域および全国の公共図書館・大学図書館その他の組織との積極的な連携協力を行い、社会に貢献する
- 相互連携・共同企画
- 鳥取県内および全国の大学・公共図書館と相互に連携し、相互貸出・相互研修その他の企画を通してネットワークを強化することで、幅広い利用者に貢献し、図書館が地域社会の情報の核となるために努力する。
- 地域ネットワークによる情報提供
- 鳥取県内の機関と連携し、地域社会に貢献し産学連携を推進する情報の提供に努める。

学術情報資源の整備と人材育成
教育・研究・社会連携に必要な学術情報資源を収集・整理・保存・提供し、その利用促進に努めるとともに、それらを担う人材を育成する
- 資料整備
- 教育・研究・社会連携に必要な図書館資料を収集・整備し、検索ツールを整備する。
- 情報の共有と創出
- 図書館員が教員・学生等と一体となり、多様な学術情報の共有と創出に貢献する。
- 図書館専門職員としての人材育成と大学図書館機能の拡大
- 図書館員がこれまで培ってきた図書館の専門知識に加え、学術情報に関する新たな知識やスキルを習得し活用することで、大学図書館機能を拡大させる。
