純米酒を極める

推薦文

純米酒を極める
著者:
上原浩著
出版社:
光文社
ISBN:
9784334785727
所蔵:
中央図書館 開架 ほか
588.52:Jun

 著者の上原浩氏は鳥取県工業試験場(現鳥取県産業技術センター)の酒造技術指導者として、鳥取県のみならず全国の酒蔵で酒造りを指導してこられた方です。漫画「夏子の酒」でヒロインに酒造りを指南する「上田久」という人物の実在モデルとして知られています。また、鳥取大学創立70周年記念酒「古希新」でも使われ、鳥取大学に残されていた一握りの種籾から鳥取県内の多くの方々の努力で復活した酒米「強力」にも深く関わられています。近年、若い人や外国人にも日本酒がブームとなっているようですが、その立役者の一人が鳥取所縁の著者なのです。
 日本酒に関する書籍が多数出版されているなかでも、今ある日本酒造りの基礎を作ってこられた著者の経験に裏付けされた書きぶりは、まさに「辛口。ひと味違う」ようです。『酒は純米、燗ならなお良し―』、本書の文頭にも書かれている著者の有名な言葉です。「酒ぐらい好きに飲ませろ!」との声も聞こえてきますが、齢を重ねるにつれこの言葉が身に染みるようになってきました。将来、「日本酒も良いものだな」と思うようになられたなら、燗にした鳥取の地酒を片手に本書を開いて見られてはいかが?

鳥取大学
研究推進機構研究基盤センター

教職員

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